
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第77弾をおおくりしたいと思います。
今日のテーマは『後継』です。
最近、特に動物病院界隈で問題に上がることの多い後継者問題を取り上げたいと思います。
獣医さんの後継問題
動物病院は古くからあるようで、犬・猫が今のようにペットとしての地位を確立してから実はそんなに長いわけではありません。
精々、ここ30〜40年くらいの話だったりします。
ということは、30~40年前の黎明期に開業した病院では、そろそろ院長先生もよいお年を迎え引退問題が取り沙汰される時期に差し掛かっています。
そんな病院で問題になるのが『後継』です。
理想は、院長先生の息子さん、娘さんが獣医になり病院を継ぐというパターンですが、世の中、そううまくいかないのが常です。
息子さんの場合は、立派に2代目になって後を継いだという話もチラホラ聞きますが、獣医学科に受からず多浪して諦めたという話や、大学で留年を繰り返して…や国試に受からなくて…という話も聞いたりします。
娘さんが獣医さんというパターンもありますが、女性の場合は結婚・出産などもあって獣医にはなったものの病院を継いでという話にならなかったり、娘婿が病院を継ぐ予定が決裂して…というような話を聞いたりします。
何にせよ、規模が大きくなればなるほど一代で築いたものを受け継ぐは大変だなぁという印象です。
また、小規模で獣医師が一人でしている病院も後継が定まらないまま、院長先生が倒れて、そのまま病院が閉まるという話も最近よく聞くので、何にせよ大変なもんです。
そんな中、最近多いのが、事業継承で次代に病院を引き継ぐという形です。
つまり、血縁ではなく事業として全くの他人に継承するというパターンです。
このパターンは、院長になりたいという思っている経験を積んだ獣医師が、そろそろ引退したい動物病院を事業として受け継ぐ形になり、元々の患者さんたちや動物病院の建物やスタッフも引き継ぐことが多いです。
これなら、患者さんの引き継ぎもスタッフの雇用も守れるというわけです。
そんな動物病院業界の波に触れて、私がちょっと思うのは、もし自分が何十年もかけて守ってきた病院があったら、その病院のカラーを残したまま受け継いでほしいなと思うかもということかもしれません。
一方で自分の子どもに託すのは、よっぽど本人がやりたいと言わない限り難しいのかもと思います。
何事も、自分がしたい!という大きなモチベーションがないと受験にしろ、学業や仕事にしろ、うまくいかないんじゃないかなと思うからです。
そういったことを総合すると、勤務医の中からやる気のある獣医さんを育てて後継になってもらい病院のカラーも含めて受け継いでもらうというのが一番理想形かもと思ったりします。
まぁ、そんな理想系を体現している病院は少ないので、元々開業までするキャラの強い獣医さんが全く血縁もない2代目を育てるというのはなかなか難しいのかもしれませんね(笑)
最後に
いかがだったでしょうか?
今日は、最近話題の動物病院の後継の話を取り上げてみました。
患者さんとしても、いきなり病院がなくなるのは困るので、しっかり後継は決めておいてほしいものですよね(汗)
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ