獣医さんのコラム(253)獣医さんが解説する虫と犬と対処法

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する虫と犬と対処法

  ノミに注意!

  これってマダニ!?

  蜂に刺されたら?

  蚊に刺されるとどうなる?

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

いよいよG.Wが始まりますね!

G.W中わんちゃん連れで旅行に行かれる方も多いのではと思います。

そこで、お外に出る機会が増えるこの時期にわんちゃんが虫に刺されたり、寄生されたりした時の対処法などをお話ししたいと思います。

獣医さんが解説する虫と犬と対処法

ノミに注意!

わんちゃんにノミがついたというサインは『痒い』ということに尽きると思います。

足で掻いたり、お尻の辺りを噛むという行動も増えることが多いです。

さらにいうと、人がわんちゃんと一緒に寝ている場合は、毎日寝る時に痒くなって気づいたということもよくあります。

さて、そういう兆候があったらぜひ毛をめくって見てみてください。

黒っぽい粒が毛の間にいっぱい見つかったらほぼ確定です。

ちなみに、この黒い粒を濡れたティッシュで包んで置いておくと、赤い血のようなものが滲んでくると思います。

ノミがわんちゃんの血を食料にしている証拠なので、ノミ本体を見つけられなくても寄生されています。

早急に駆虫しましょう。

ノミダニ薬を処方(もしくは購入)してもらい、わんちゃんをシャンプーをしてノミ糞を落とし、お家の中も敷物や布団を選択してバルサンも炊いてください。


これってマダニ!?

マダニは意外と寄生されていても、わんちゃん自身も気にしていないことが多いです。

さらにいうと、吸血してパンパンになっているマダニをできものと勘違いすることもよくあります。

一番多いのは、顔まわりなので、顔まわりに丸いおできのようなものを急に見つけたら、マダニかもしれません。

お家で無理にとると、皮膚の中にマダニの口の部分が残ってしまうことがあるので、病院に行ってしっかり取ってもらって、ノミダニ薬を処方してもらってくださいね。

マダニを見つけたあとの注意点として、全国的にSFTS(重症熱性血小板減少症候群)が問題になっているので、1~2週間後にわんちゃんの具合が悪くなるようなことがあったら、この病気のことを思い出してください。

人にもわんちゃんを介して感染する可能性があるので、お年寄りには接触させないようにと覚えておいてください。


蜂に刺されたら?

お出かけに行くと、春になって蜂さんも活発化していますよね。

人間は蜂が怖いと思いますが、わんちゃんは興味深々で近づいてしまうこともあります。

一緒にお出かけしていたわんちゃんが急にギャンと鳴いて特定の箇所が腫れているという場合は、蜂に刺された可能性ありです。

刺されやすい場所は、顔まわりや肉球、口の中も危険です。

症状としては人間と同じように局所の腫れと痛みが多いですが、わんちゃんでもアナフィラキシー症状が報告されています。

顔が腫れて、元気がなくなるという軽いものからショックを起こして倒れてしまうという重いものまで起こす可能性があります。

特に、口の中を刺された場合、場合によっては気道の狭窄などを起こすこともあるので注意が必要です。

アウトドアに行かれる場合は、わんちゃんも蜂にご注意ください!

蚊に刺されるとどうなる?

今の時期、フィラリア予防が始まっている地域が多いと思います。

フィラリアは蚊に刺されると感染するというのはよく聞くかもしれませんが、実際にわんちゃんが蚊に刺されるとどんな症状が出るかは聞いたことがないかもしれません。

わんちゃんが蚊に刺されると、人間と同じようにプクっと膨れた丘疹ができて、痒みも同じように出ます。

もし手持ちのものがあればステロイド入の外用薬を塗ってあげるのも効果的です。

大体症状としては2~3時間から1日でなくなるので、その日は痒がっていたのに翌日には気にならなくなったという症状の場合は、もしかしたら蚊に刺されていたのかもしれません。

ちなみに、大量の蚊に刺されると、蚊でもアナフィラキシーを起こす可能性が指摘されているので、アウトドアなどに行かれる際は人共々、ご注意いただけたらと思います。

最後に

今日は、お外で問題になりやすい虫として、ノミダニと蜂、蚊を取り上げてみました。

毛が長い子だと、刺されていても腫れに気付きずらいこともあると思うので、何疑わしい症状がある場合は毛をめくってチェックしてみてくださいね。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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