
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
なんとこのコラムも300回を迎えました!!
今回は、300回記念ということでちょっと番外編っぽい内容でおおくりしようと思っています。
ズバリ、何を見て獣医を選ぶべきかという話です。
獣医さんが本音で話す獣医の選び方

獣医さんのタイプで患者さんがかわる
まずは獣医さん側からの話をしたいと思います。
獣医さんから見て、この獣医さんはにはこういうタイプの患者さんがつきやすいという傾向が如実にあります。
もちろん、お家が近いなど他の理由で病院に来院されている人も多いのですが、その獣医さんの性格やタイプによって合う患者さんがつくというのもまた多いです。
優しい先生がいい、話を聞いてくれる人がいい、権威がはっきりしている人がいいなど、飼い主さんが好みによって自然と先生を選んでいくため、結果的にこの先生にはこういう患者さんが多いという傾向がはっきり分かれるものなのです。
病院の方針も大切
先生を選ぶ前に病院の方針もとても大切です。
働いている獣医さんたちも、基本的にその病院の方針に基づいて診療をしているので、その人のパーソナリティーも大事ですが、病院のカラーが自分の思考にあっているかも重要なポイントです。
特に、外科治療と内科治療のバランスやCTやMRIなどの高度診療へのアクセスなどはかなり病院の方針が反映されている場合があります。
これもちょっと難しい話なのですが、規模が大きい=外科治療が強いというのは事実なのですが、規模が大きい=外科治療が優先される治療方針かはまた少し違います。
規模が大きな病院になればなるほど、設備が整っているため外科症例が集まりやすいのですが、獣医師の数も多いのでみんながみんな外科治療を担当しているかというとそういうわけでもなかったりします。
逆に規模の小さな個人開業の方が、院長獣医師が外科を好む治療方針の場合、院長の方針が適応されやすいというところも多いです。
ちなみにCT、MRIなどに関しては、規模が大きく自院にCTやMRIがあると、当然アクセスが良いということになります。(CTしかない病院でも画像検査への意識が高いことでMRIも適切に紹介してもらいやすい傾向にはあると思います。)
アクセスが良いというのは、必要なときにしっかり画像検査の案内をしてもらいやすいということです。
少し残念なことに、画像検査をしっかりしたい先生もいれば、あまり紹介したがらない先生もいるので、先生の方針によってCT、MRIをした方がよい状態でも選択肢として説明してもらえないということもあったりします。
逆に規模が大きい方が良いのかというとそういうわけでもありません。
先生が同じでも規模が大きいというだけで、患者さんとの心理的な距離も広がってしまうというところもあり、親密に連携していきたい、親身になって欲しいという場合は少し難しく感じる場合もあるかもしれません。
その点、個人開業だと、そのご家族の家族構成がエピソードまで知っていたりとかなり近い距離でかかりつけとして機能している場合も少なくないです。
何を基準に選ぶべき?
まずは、自分が動物病院でコミュニケーションを取りたいタイプかを考えてもらうといいかもしれません。
コミュニケーションが密な方がいい場合は個人開業、どちらでもいい場合は個人開業もしくは規模の大きめの病院のどちらでもいいと思います。
次に、自分自身が治療として外科を好むタイプかそれともなるべく内科治療をして外科治療を最小限にしたいと思っているかを明確にしてもらえるといいと思います。
外科を率先して提案してほしい場合は、外科に強い個人開業もしくは規模が比較的大きい病院の外科担当の獣医師を探すのが良いと思います。
そこに加えて、選択肢を多く提示してくれるかも重要です。
飼い主さんのタイプによっては、獣医師にこうしましょうと提案して欲しい方もいらっしゃっるのですが、できれば選択肢を提示してもらいながら、相談して方針を決めていく獣医さんの方がより良いと思います。
もちろん獣医さんの思考も入ってくるので、外科が好きな先生は他の選択肢も提示しつつ外科押しで話しをしてしまうものですし、内科の方が好きな先生は内科押しになるとは思います。
必要な治療のバランスを取れる先生が一番なのですが、なかなかバランスが取れた提案なのかを判断するのは難しいので、自分がどちらを好むかを先に考えてから先生選びをすると大きな食い違いは起きにくいのではと思います。
あとは、治療方針を決めてくれる先生や言い方が優しい先生などなど色々好みはあるとは思うのですが、人間誰しも選択するという責任の重さや大人になって誰かから叱られるという経験はしたくないものです。
自分にとって楽な先生が必ずしも自分のペットにとってのベストドクターではないということもあるので、それを踏まえて先生選びをしてもらえるといいと思います。
最後に
今回はかなり赤裸々に獣医さん選びに対しての本音を書いてみました。
信頼関係が構築できないというのは治療する側にとってもつらいことなので、しっかり選んで信頼関係を築ける獣医さんを見つけてもらえたらと思います。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ