
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日からコラムを再開させていただきます!
さて、わんちゃん、ねこちゃんは人に一番身近な動物ですが、四つ足の動物さんだけに人とはちょっと違う身体の特徴を持っています。
今日はそんなわんちゃん、ねこちゃんの身体の話をしたいと思います。
獣医さんが解説する犬と猫の体の特徴!

前足と後ろ足の役割って?
人が進化して2つ足で立つようになり、推進力は足、腕は主に作業のために使うようになりましたが、わんちゃん、ねこちゃんの場合は4つ足ともに同じように歩いたり走ったり登ったりといった動作に使っているように見えます。
ただし、前足と後ろ足で全く同じ役割をしているというわけではありません。
また、均等に体重を支えているかというとそういうわけでもありません。
犬と猫の身体は前傾姿勢の構造をしており、前足の方が負重が重く大体6割程度の体重を支えています。
そして、役割はというと前足は車でいうところのサスペンション(衝撃を吸収し身体を安定させる役割)とステアリング(方向を決める役割)を担っています。
一方で後ろ足は、エンジンの役割をしており、推進力の源になっています。
つまり後ろ足で地面を蹴って、前足で衝撃を吸収しながら報告を調整して走ったり歩いたりしているのです。
利き手ってあるの?
人はみんな利き腕を持っています。
さて、わんちゃんやねこちゃんは?というと、7割〜8割の犬・猫では優先的に使いやすい側が存在すると言われています。
ただし、人のように右利きが多いというような傾向は特にないようです。
ただ、ちょっと面白いのが、わんちゃんは飼い主の利き手に影響を受けるというような報告もあることです。
人でも訓練すると両利きになったりするので、環境や習慣にも影響を受けているということなのかもしれませんね。
ヒゲの役割
わんちゃんの場合、トリミングでヒゲカットをすることもあると思うのですが、実はヒゲも重要な触覚器官です。
ヒゲは、正式には触毛と呼ばれており、根本の感覚神経が発達しており、そこで得た情報はダイレクトに脳に伝えられます。
例えば、空気の流れを敏感に感じたり、物体との接触で空間を認識したりすることはもちろん、顔まわりの防御にも活用されていて、顔に向かって何かが跳んできたときにヒゲに先に接触することで素早く回避行動に移れるというわけです。
また、地面の臭いを嗅ぐときもヒゲを前に出して探索するという行動も確認されています。
このヒゲに関しては、猫ちゃんの方が感覚器としての役割が強いのでヒゲカットは避けるべきとして知られているのですが、2025年の研究ではわんちゃんもできれば避けるべきと言及されていたりもします。
実際には、お家で過ごす分にはカットしていても行動に変化が出るというわけではないのですが、本人としては微妙な感覚の低下は感じているのではないかと思います。
尻尾の役割
尻尾も習慣的に断尾されていたりする部分ですが、重要な役割がある部分でもあります。
尻尾を振ったり、ピンと立てたり、丸めたりと感情を伝える道具の一つというのは有名です。
実はそれ以外にも、走ったり、急旋回するときにも尻尾を動くことがわかっており、姿勢制御やバランスをとるという微妙な調整をになっている器官なのです。
ねこちゃんの場合はさらにわかりやすく、バランスをとるために尾を使っています。
どこかに登ったり、高所でどこかに渡ったりするときになくてはならないバランス調整役です。
最後に
わんちゃんもねこちゃんも進化の過程で最適化して身体が作られてきているので、ちょっとした部分にも実は立派な役割があったりするわけです。
そう思うと興味深いですよね。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ